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J-GLOBAL ID：201002249659603749   整理番号：10A0719005

ビッグバン元素合成

Big Bang Nucleosynthesis

著者 (3件)： 市川和秀 (京大 大学院工学研究科) ,  川崎雅裕 (東大 宇宙線研) ,  郡和範 (高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研 理論セ)
資料名： 日本物理学会誌
巻： 65  号： 7  ページ： 535-544  発行年： 2010年07月05日 
JST資料番号： F0221A  ISSN： 0029-0181  CODEN： NBGSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ビッグバン元素合成が宇宙の標準理論を支える柱の一つとなってから久しい。そしてその成功により,地上では検証できないような理論を調べるための「実験室」としての役割も果たしてきた。本記事では観測の進歩が著しい近年の宇宙論におけるビッグバン元素合成にまつわる話題を紹介する。宇宙背景放射観測が精密化する中での軽元素観測の進展と浮かび上がってきた問題点を述べるとともに,素粒子標準理論を超える理論として注目の超対称性理論への手がかりがビッグバン元素合成から得られることを解説する。ビッグバン元素合成はこれからも天体物理・原子核物理・素粒子物理といった広範囲の物理の未知の領域と関わり,発展を共にしていくであろう。(著者抄録)

シソーラス用語： *ビッグバン理論 ,  *元素合成 ,  宇宙背景放射 ,  ヘリウム4 ,  重水素 ,  ヘリウム3 ,  リチウム同位体 ,  *素粒子理論 ,  *原子核理論 ,  超対称性 ,  グラビティーノ ,  暗黒物質 ,  *宇宙物理学
準シソーラス用語： リチウム6 ,  リチウム7

分類 (3件)： 宇宙論  (DB07000D) ,  電磁場と統一ゲージ場  (BF02020A) ,  原子核物理学一般  (BG01000A)

引用文献 (33件)：

• 1) 須藤靖. 日本物理学会誌. (1992) vol.47, p.816.
• 2) AMSLER C. Phys. Lett. B. (2008) vol.667, p.1.
• 3) 小松英一郎. 日本物理学会誌. (2007) vol.62, p.583.
• 4) IZOTOV Y. I. Astrophys. J.. (2007) vol.662, p.15.
• 5) FUKUGITA M. Astrophys. J.. (2006) vol.646, p.691.

タイトルに関連する用語 (1件)： ビッグバン元素合成