抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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駅コンコースにおける騒音測定の結果,案内放送の聴き取りやすさ及び音響解析事例について述べた。1)駅コンコースでの騒音に関するアンケート結果から,騒音レベルが高くなるにつれて「うるささ」や「不快度」が高まり,騒音レベルが65dB以下であれば不快度がそれほど高くないことが分かった。2)案内放送の聴き取りやすさ(明瞭度)に影響を及ぼす要因には,音響設備の性能,案内放送の音量,案内放送する場所の反射音等がある。駅は室容積が大きく,吸音率の低い材料が多く使われているため残響時間が長い傾向がある。3)明瞭度の評価方法には,物理的に測定する方法としてSTI(Speech Transmission Index,話声伝送指数)があり,被験者が直接評価する方法として単音節明瞭度試験等がある。4)音響追跡法により駅コンコースの音響解析を行なったところ,音源からの距離と音圧レベルの関係について実測結果とほぼ同じ結果が得られた。この解析方法により案内放送の音圧レベル分布等が計算でき,スピーカの設置位置等を検討できる。5)騒音を低くするには音源対策が最も効果的で,反射音を少なくするには吸音材の使用が有効である。