抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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接着芯地は,洋服や衣料品に立体性を付与し縫製作業を容易にするとともに,着用や洗濯による型崩れを起こさないようにするため等の目的で使用されている。レーザー光吸収材を添加した接着樹脂粒を用いてレーザー溶着用接着芯地を試作し,半導体レーザー光の透過光で,接着樹脂粒のみを直接加熱して接合する新たな方法を開発した。開発に当たり,ホットメルト接着剤を使って綿布同士を接合した手法を参考にした。接着芯地用基布は半導体レーザー光を透過でき,特にポリエステル布の場合は黒色に染色した基布でも半導体レーザー光の吸収による影響が殆ど無く,レーザー光透過接着芯地に適していた。綿布,ウレタンコーティング布,形状記憶布と接着芯地との接合状況は,何れも樹脂が充分に溶けており接着力は基準を満たしていた。また,素材の意匠性や機能の低下も見られなかった。以上のように,従来のヒータによる輻射熱法に替わり,接合樹脂部分のみを加熱する半導体レーザー法により接着芯地を製造することができた。