抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究の目的は,ハイブリッド格子を含む任意の多面体に対し,既存の勾配計算法は不十分であることを明らかにし,堅牢で,それを保てる範囲で高精度な新手法を構築することである。特に堅牢性に関して再構築での単調性維持の課題を取り上げ,単調性を指針に,歪んだ格子で,堅牢性と精度を調整する手法を提案する。まず基礎方程式並びにスキームの基本を示し,既存の勾配計算法として,WLSQ(Weighted Least Squares Method)による勾配計算,WLSQの空間2次精度条件,G-G(Green-Gauss)の定理による勾配計算について述べる。つぎに既存の手法の問題点を上げ,つづいて新しい勾配計算法として,G-Gの特徴を模擬する重み関数WLSQ(G)を説明し,またWLSQでは対処できない場合にG-Gに滑らかに切り替えられるようなG-GとWLSQの混合公式を示し,これをGLSQ(G-G based WLSQ)と名付ける。さらにWLSQ(G)による改良として,非等方点分布の場合,曲がった薄いセルの場合,歪んだセルでの単調性維持の課題,について示す。各勾配計算法による数値例としては,半径1の円柱周りの格子の例,球(SPHERE)およびNACA0012翼型(AIRFOIL)まわりの高レイノルズ数計算用のハイブリッド格子においての単調性条件の成立の確認,Mach数=0.3のNACA0012翼型まわり流れ場の圧力分布比較,について示される。