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J-GLOBAL ID：201002250959393000   整理番号：10A0130314

π-ボウル錯体の動的反転

A Dynamically Inverting π-Bowl Complex

著者 (5件)： AMAYA Toru (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  WANG Wen-Zhen (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  SAKANE Hiroyuki (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  MORIUCHI Toshiyuki (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  HIRAO Toshikazu (Osaka Univ., Osaka, JPN)
資料名： Angewandte Chemie. International Edition  (Angewandte Chemie. International Edition)
巻： 49  号： 2  ページ： 403-406  発行年： 2010年 
JST資料番号： H0127B  ISSN： 1433-7851  CODEN： ACIEAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 湾曲した炭素π-表面をもつC₆₀フラーレンフラグメント分子の1つであるスマネン(1a;C₂₁H₁₂)は種々のπ-ボウル錯体を形成する。既知錯体の[CpFe(η⁶-スマネン)]PF₆(2a)のFeは溶液中でも固体中でも凹面型錯体を生成することが知られている。本研究では[CpRu(η⁶-スマネン)]PF₆(3a)の動的ボウル-ボウル反転をX線結晶構造解析及びNMR(二次元交換分光法(二次元EXSY))により調べた。単結晶中では3aのRu原子は錯体2aの場合と同様に凹面配位し,η⁶-Ru-C結合の長さは2.15~2.22Åで2aのη⁶-Fe-C結合長より約0.1Å長いことが分かった。溶液中でも凹面型錯体の方が安定であるが,2aとは異なりと凹面型錯体と凸面型錯体の間のボウル-ボウル転移が起こることを二次元EXSYにより明らかにした。凹面型錯体と凸面型錯体の割合は溶媒と温度によって決まり,熱力学的に支配されることを示した。

シソーラス用語： *ルテニウム錯体 ,  シクロペンタジエニル錯体 ,  *芳香族縮合炭化水素 ,  *分子反転 ,  *分子構造 ,  結晶構造 ,  X線構造解析 ,  陽子磁気共鳴 ,  異性化 ,  単斜晶系
準シソーラス用語： フラーレンフラグメント

分類 (4件)： 白金族元素の錯体  (CE01100E) ,  四環以上の炭素縮合多環化合物  (CF06090C) ,  遷移金属元素(鉄族元素を除く)の錯体の結晶構造  (BK09030X) ,  錯体の磁気共鳴スペクトル(分子)  (BH06074B)

物質索引 (1件)： スマネン

タイトルに関連する用語 (3件)： ボウル ,  錯体 ,  動的反転