抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
鉄道環境における高速・大容量の移動体通信の実現に向けて,レーザ光通信技術について進めている研究・開発について紹介した。レーザ光を連続的に通信相手に当てる方式として,レーザスキャン方式を採用することとした。地上側の通信装置(基地局)を地上に連続的に配置し,列車の最後尾に設置した通信装置(車上局)との間で,互いに相手のビーコン光に向けてレーザ光を発することで双方向通信を行う。地上側と車上側の通信装置は同じもので,レーザ光の強度はクラス1Mレベルとし,通信性能は1.25Gbpsとした。課題として,1)列車が高速走行を行っても両通信装置間の通信を維持すること,2)列車の走行に合わせて基地局の切り替え(ハンドオーバ)を高速に行うこと,等がある。開発した通信システムの性能確認を行うため,自動車に車上装置を搭載した動的特性試験等を行った。今後は障害物や天候によるレーザ光の減衰対策,地上ネットワークの構成方法等の検討とともに,装置の小型軽量化,通信性能やハンドオーバ性能の向上等に取り組んでいく。