抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1)9日21時には,日本の南海上では,熱帯低気圧から変わった台風第9号がゆっくり北上しており,この台風の影響で西日本には南海上から非常に暖かく湿った気塊が流入し易い気象条件が続していた。9日14時には,徳島県付近に低気圧性循環を伴った発達した降水エコーが弱化しながら北上して,19時ごろには日本海に達した。20時頃に佐用町付近で降水エコーが停滞して発達し,佐用では,9日21時17分までの1時間に89.0mm,宍栗市一宮では,9日23時38分までの1時間に78.0mmの猛烈な大雨を観測した。佐用町を中心に降水が集中し,佐用では338.0mm,宍栗市一宮では213.0mmの降水量を観測した。両地点の降水量の大半は8日20時~9日1時にかけて佐用町付近に停滞した降水エコーによるものであった。2)更に,標題の集中豪雨による被害状況;注意報,警報,気象情報の発表状況とその評価;指定河川洪水警報の発表状況;土砂災害警戒情報の発表状況;及び県及び市町への支援状況を含む災害関連事項を記述した。最後に,3)この集中豪雨の発生機構の考察を,気象衛星,気象レーダの観測データ及びモデルシミュレーションを使って行った。