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J-GLOBAL ID：201002253571631383   整理番号：10A0256252

C-S-Hの組成が塩化物イオン拡散性状に及ぼす影響に関する基礎的検討

EFFECT OF CHEMICAL COMPOSITION OF C-S-H ON CHLORIDE DIFFUSION

著者 (4件)： 菊地道生 (新潟大 大学院自然科学研究科) ,  佐々木謙二 (新潟大 工) ,  須田裕哉 (新潟大 大学院自然科学研究科) ,  佐伯竜彦 (新潟大 工)
資料名： セメント・コンクリート論文集  (Cement Science and Concrete Technology)
号： 63  ページ： 354-361  発行年： 2010年02月25日 
JST資料番号： F0276A  ISSN： 0916-3182  CODEN： SKROER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コンクリート構造物の劣化予測手法の高精度化実現には,コンクリート中における劣化因子の移動性状を定量評価する手法の構築が必要である。コンクリート中の物質移動性状に影響を与える要因としては,空隙構造と電気化学的性質が挙げられ,さらにそれらは硬化体の相組成つまり水和物の種類と量によって変化する。このため,硬化体の相組成と物質移動性状との関係を結びつけ,定量的に評価することが重要となる。C-S-Hは水和物の大部分を占めるため,物質移動性状に大きな影響を与えると考えられるが,その物理化学的性質は,水結合材比,混和材の種類,置換率,材齢などが影響するCa/Siモル比により変化する。当研究では,焼成により合成したエーライトの水和硬化体を用い,塩化物イオンの実効拡散係数の測定およびゼータ電位の測定を通じて,C-S-Hの組成が塩化物イオン拡散性状に及ぼす影響に関して,空隙構造と電気的性質の観点から検討を行った。

シソーラス用語： *水和物 ,  *セメント ,  化学組成 ,  *塩化物 ,  *イオン ,  *拡散係数 ,  コンクリート構造 ,  劣化 ,  エーライト ,  *ζ電位 ,  測定データ ,  カルシウム ,  ケイ素 ,  モル比 ,  比表面積 ,  回帰分析 ,  形態係数 ,  空隙率
準シソーラス用語： *C-S-H

分類 (1件)： セメントの性質・分析  (YC05040F)

引用文献 (10件)：

• 内川浩: 混合セメントの水和および構造形成に及ぼす混合材の効果《その2》、セメント・コンクリート、No.484、pp. 81-93(1987)
• G. Yamaguchi, S. Takagi: The Analysis of Portland Cement Clinker, Proceedings of the 5th International Symposium on the Chemistry of Cement, Tokyo, Vol.1, pp. 181-218(1969)
• 中村明則ほか: ケイ酸カルシウム水和物による塩化物イオン、硫酸イオンおよびリン酸イオンの収着、日本化学会誌、No.6、pp. 415-420(1999)
• R. J. Hunter: Zeta potential in colloid science, Principles and Applications, Academic Press (1981)
• 鈴木一孝ほか: コンクリートの耐久性評価を目的とした水和組織の分析手法に関する研究、コンクリート工学論文集、Vol.1、No.2、pp. 39-49(1990)

タイトルに関連する用語 (5件)： C-S-H ,  組成 ,  塩化物イオン ,  拡散性 ,  基礎的検討