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J-GLOBAL ID：201002254171587802   整理番号：10A1342585

解析的二次音源モデルに基づく回折のレイトレーシングシミュレーション

A ray tracing simulation of sound diffraction based on analytic secondary source model

著者 (3件)： 岡田雅司 (大阪大 大学院情報科学研究科) ,  尾上孝雄 (大阪大 大学院情報科学研究科) ,  小林亙 (アーニス・サウンド・テクノロジーズ)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 110  号： 239(EA2010 58-83)  ページ： 43-48  発行年： 2010年10月14日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： レイトレーシングは計算の簡易さから有効な音響シミュレーション手法として広く用いられている。しかしながら,一般的に使用されているレイトレーシングは回折を再現することができない。そこで本稿では,レイトレーシングを利用してエッジ回折のインパルス応答を計算する手法を提案する。提案手法は解析的二次音源モデルにおける多重積分のモンテカルロ法に基づく解法であり,被積分関数の標本値をレイトレーシングによって計算する。提案手法と従来のレイトレーシングの手続きは多くの部分において共通するため,レイトレーシングにおける既存の実装法や高速化手法が適用可能である。また,本手法は重点サンプリングを利用した標本数の削減も試みる。本稿では,レイトレーシングエンジンOptiXを用いて提案手法を実装し,グラフィックプロセッサ上での高速な動作を実現した。さらに,重点サンプリングとして寄与の小さい回折経路を除外する戦略を採用し,標本数の増加を抑えつつ良好な結果が得られることを二次回折のシミュレーションにより確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： 解析モデル ,  音像定位 ,  *音波回折 ,  レンダリング ,  *計算機シミュレーション ,  音場 ,  インパルス応答 ,  モンテカルロ法 ,  マイクロプロセッサ ,  専用プロセッサ ,  信号標本化 ,  *音響シミュレーション ,  GPU【プロセッサ】 ,  *計算機利用 ,  *利用
準シソーラス用語： グラフィックプロセッサ ,  レイトレーシング ,  音源定位 ,  重点サンプリング

分類 (2件)： 音響信号処理  (BB03050C) ,  パターン認識  (JE07000S)

引用文献 (13件)：

• Odeon A/S Inc. Odeon Room Acoustics Software for prediction and auralisation. http://www.odeon.dk/
• CATT Inc. CATT-Acoustic v8.0. http://www.catt.se/
• KOUYOUMJIAN, R. A uniform geometrical theory of diffraction for an edge in a perfectly conducting surface. IEEE proceedings. 1974, 62, 1448-1461
• SVENSSON, U. An analytic secondary source model of edge diffraction impulse responses. The Journal of the Acoustical Society of America. 1999, 106, 2331
• BIOT, M. Formulation of wave propagation in infinite media by normal coordinates with an application to diffraction. J. Acoust. Soc. Am. 1957, 29, 3, 381-391

タイトルに関連する用語 (3件)： 解析 ,  音源モデル ,  回折