抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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グルクロノアラビノキシラン(GAX)は多糖類として,1)高品質で高栄養価のパン製品を生産する場合のその役割,2)消化管中での前生物学的作用,により重要な穀類含有物質である。技術および製パン技術的観点で決定的に重要なのは例えば粘度やゲル形成および泡安定性並びに水和可能性のようなGAXの物理および化学的性質である。アラビノキシランを分離するために既に穀類糠から採取する多数の方法が示されている。それらの方法は時間がかかる理由で高温や化学試薬を積極的に使用するために作業と環境保護の問題があり,採取製品も余り純度がよくないので,約20年前以来植物から低分子量の含有物質およびポリマーを綺麗に抽出するために超音波(US)の利用が導入されている。しかし,ライムギ糠からGAXの抽出へのUSの利用はまだ紹介されていない。ライムギ糠からアラビノキシランの超音波抽出の利点は抽出時間が短いことは明らかであるが,それは分子量分布に変位がある製品を中心分子量以下に部分的に破砕するためである。しかし,抽出系に与える音響エネルギーが抽出率を高めることはなく,超音波が在っても無くても今日良く知られている多糖類分離方法では農業原料中に存在するキシランの約1/3しか抽出できない。分離物を破砕せずに化学的方法によってアラビノキシランの植物細胞壁壁成分との共役結合による強い相互作用を壊すことは上手く行かない。その代替法はセルラーゼとリケナーゼによる酵素分解によって可能であるが,それら酵素類はそれら興味深いバイオポリマーを分離する工学的目的のために必要量を市場で合理的価格で調達することはまだできていない。