文献

J-GLOBAL ID：201002254972102673   整理番号：10A0497302

Fe(Se,Te)における異常なs波超伝導性

Unconventional s-Wave Superconductivity in Fe(Se, Te)

著者 (9件)： HANAGURI T. (RIKEN, Wako, JPN) ,  HANAGURI T. (Japan Sci. and Technol. Agency, Tokyo, JPN) ,  NIITAKA S. (RIKEN, Wako, JPN) ,  NIITAKA S. (Japan Sci. and Technol. Agency, Tokyo, JPN) ,  KUROKI K. (Japan Sci. and Technol. Agency, Tokyo, JPN) ,  KUROKI K. (Univ. Electro-Communications, Tokyo, JPN) ,  TAKAGI H. (RIKEN, Wako, JPN) ,  TAKAGI H. (Japan Sci. and Technol. Agency, Tokyo, JPN) ,  TAKAGI H. (Univ. Tokyo, Kashiwa, JPN)
資料名： Science  (Science)
巻： 328  号： 5977  ページ： 474-476  発行年： 2010年04月23日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 超伝導転移温度T_c=13~14.5KをもつFe(Se,Te)単結晶試料で,分光画像走査型トンネル顕微鏡測定を行った。トンネルスペクトルから,超伝導ギャップを同定した。Fermi面のギャップ関数にはノードが存在しないと推論した。磁場の印加により時間反転対称性が破られると,準粒子散乱振幅の磁場依存性から超伝導ギャップの相対符号を決定できる。正孔と電子のFermi面ポケット(s_±波)では符号が反転し,スピンゆらぎに関係した異常な対形成機構が支配していることを示唆した。このギャップ関数の符号の反転は,Fermi面ポケットのネスト化に関係したスピンゆらぎに由来するk空間の反発型相互作用で媒介された電子の対形成を強く示唆する。

シソーラス用語： *鉄化合物 ,  セレン化物 ,  テルル化物 ,  超伝導体 ,  *トンネル分光法 ,  エネルギーギャップ ,  *Fermi面 ,  スピンゆらぎ ,  Cooper対
準シソーラス用語： *s波超伝導体 ,  超伝導ギャップ ,  Fermi面ネスティング

分類 (1件)： その他の超伝導体の物性  (BM04025Q)

タイトルに関連する用語 (4件)： Fe ,  Se ,  Te ,  s波超伝導