抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ITSにおいては,車車間通信システムにより,各車両が速度や位置等を含む車両情報を定周期で広範囲に送信するが,重交通時や交差点において通信エリア内の通信機器搭載車両が増加するに伴い,通信トラフィックが増加し,輻輳により通信の信頼性が低下する可能性がある。しかし,実際の交通環境では,重交通環境では安全運転の対象となる車間距離は小さくなるので,必要な通信エリアも小さくなる可能性がある。そこで,本論文では車車問通信システムにおける通信信頼性の劣化を軽減するために,自己車両および周辺車両の通信帯域利用率に基づいて送信電力をフィードバック制御し,通信トラフィックの増減を各車両で分担する手法を提案した。そして提案方式を実現する通信プロトコルの設計を行い,ITPおよびIMEの機能について説明した。提案方式を計算機シミュレーションにより評価した結果,車両密度が増加した場合でも,提案方式により通信エリアを制御するため,通信信頼性の劣化を低減できることを明らかにした。また,連送制御や送信周期制御との連携により通信品質の劣化をさらに低減し,同じ通信品質を実現するための通信エリアを大きくできる可能性があることを明らかにした。