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J-GLOBAL ID：201002256346705644   整理番号：10A0911132

-わが国における生態系サービス-日本の草地生態系の炭素隔離機能

著者 (1件)： 中神弘詞 (農業技術研究機構 畜産草地研)
資料名： 日本草地学会誌  (Japanese Journal of Grassland Science)
巻： 56  号： 2  ページ： 166-169  発行年： 2010年07月15日 
JST資料番号： Y0119B  ISSN： 0447-5933  CODEN： NSGIDM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 草地の炭素隔離機能について考察する。森林土壌との比較では,土壌重量当りの炭素貯留量は土壌分類や草地の利用法(採草・放牧)に関わらず草地と林地で有意差は認められなかった。経年的変化が少ない炭素貯留量の年次間比較による草地土壌の炭素隔離機能評価は,草地内の空間的な不均一性も大きく困難である。草地生態系の炭素収支は植生や利用法,例えばススキ草地(光合成による吸収,収穫による系外持ち出し),採草地(牧草収穫,施肥),放牧地(家畜採食,糞還元)によって相違する。放牧や堆肥の施肥は,概して炭素隔離に対して効果的であると考える。

シソーラス用語： *草原 ,  生態系 ,  *二酸化炭素固定化 ,  森林土 ,  植生 ,  環境保全
準シソーラス用語： 森林土壌 ,  *生態系サービス ,  *草地 ,  *二酸化炭素隔離

分類 (2件)： 飼料作物,草地  (FC03050J) ,  植物生態学  (EE02000E)

引用文献 (23件)：

• CONANT, TR. Grassland management and conversion into grassland : effects on soil carbon. Ecol Appl. 2001, 11, 343-355
• DHITAL, D. Carbon dynamics and budget in Zoysia japonica grassland, central Japan. J Plant Res. 2009
• 伊藤昭彦. 陸上生態系機能としての土壌有機炭素貯留とグローバル炭素循環. 日生態誌. 2002, 52, 189-227
• JONES, MB. Carbon sequestration in temperate grassland ecosystems and the influence of management, climate and elevated CO_2. New Phytol. 2004, 164, 423-439
• 桐田博充. 放牧草地の植生-土壌系における土壌有機物の供給・分解と蓄積. 生産環境. 1988, 4, 16-42

タイトルに関連する用語 (5件)： 生態系サービス ,  日本 ,  草地 ,  生態系 ,  炭素隔離