文献
J-GLOBAL ID:201002257126725659   整理番号:10A0725096

大西洋サケ(Salmo salar L.)における機能的Δ6脂肪酸デサチュラーゼ(Fad)の多重遺伝子:遺伝子及びcDNA特性化,機能発現,組織分布及び栄養調節

Multiple genes for functional Δ6 fatty acyl desaturases (Fad) in Atlantic salmon (Salmo salar L.): Gene and cDNA characterization, functional expression, tissue distribution and nutritional regulation
著者 (6件):
資料名:
巻: 1801  号:ページ: 1072-1081  発行年: 2010年09月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
魚は,高等脊椎動物の健康に重要であるn-3長鎖多価不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA;20:5n-3)及びドコサヘキサエン酸(DHA;22:6n-3)のヒト食料カゴにおいて主な供給源である。大西洋サケは,18:3n-3から脂肪酸デサチュラーゼ(Fad)及び長鎖脂肪酸の伸長酵素によって触媒される反応によってEPA及びDHAを合成することができる。以前に機能的に異なるΔ5及びΔ6Fadをコードしている2種類のcDNAを単離したが,ゲノムDNAライブラリーで探索した結果,大西洋サケゲノムにはより多くの推定fad遺伝子が存在することが明らかになった。本研究では,大西洋サケにおいて推定Fad蛋白質をコードしている少なくても4つの遺伝子が存在することを示した。Δ6及びΔ5fadは以前にクローン化したΔ6及びΔ5Fad cDNAに対応した。酵母における異型発現による機能的特性化の結果,他の2つの推定したfad遺伝子,Δ6fad b及びΔ6fad cのcDNAはΔ6だけの活性を有しており,18:3n-3から18:4n-3への変換率はΔ6fad b及びΔ6fad cで各々47%,12%であり,18:2n-6から18:3n-6への変換率は25%,7%であった。Δ6fad b及びΔ6fad c遺伝子の両方共に腸(幽門結腸),肝臓及び脳において高度に発現しており,Δ6fad b遺伝子は鰓でも高度に発現していた。一方Δ6fad c遺伝子転写産物は,主に脳に見られ,他の全ての組織での発現はより低かった。肝臓におけるΔ6fad a遺伝子及び腸におけるΔ6fad b遺伝子発現レベルは魚油含有飼料よりも植物油含有飼料を与えた魚の方が有意に高かった。この結果は飼料中のEPA,DHAを減らした飼料に対応してアップレギュレーションを受けていることを示唆した。対照的に魚油飼料に比べて植物油飼料を与えた魚の腸におけるΔfad a,肝臓におけるΔfad bあるいは肝臓あるいは腸のΔfad cにおける転写レベルにおいて差は見られなかった。組織発現において見られた差異及びfad遺伝子の栄養調節について遺伝子構造と魚生理学との関連性を述べた。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
遺伝子発現  ,  動物の生化学 

前のページに戻る