抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,計算資源と波長資源を有効利用するためにモデル予測制御を用いた2つの資源管理法を提案する。1つ目の提案法では,光パスの設定・解放処理の動特性を考慮して伝送タスク量を決定するために,設定・解放処理を論理命題として記述してモデル予測制御を行う。具体的には,論理命題を含んだ制御問題を混合論理動的(MLD:Mixed Logical Dynamical)モデルとして表現し,MLDモデルに対する混合整数二次計画問題(MIQP:Mixed Integral Quadratic Programming)を解くことで伝送タスク量を決定する。一方,2つ目の提案法では,現在の光パス設定数だけを考慮して伝送タスク量を決定する。本方式では,設定・解放処理を表す論理命題を考慮する必要がなく,二次計画問題(QP:Quadratic programming)を解くことで伝送タスク量を決定することができる。MIQPによる提案法では,光パス設定・解放処理の動特性を考慮するため,QPによる提案法よりも波長資源の有効利用が期待できる。その一方で,MIQPの計算はQPの計算よりも時間がかかるため,QPによる提案法の方が高速な処理を期待できる。両方式の性能をMatlabを用いたシミュレーションによって評価し,PID制御を用いた方式と性能を比較する。数値例において,モデル予測制御を用いた2つの提案法が従来方式よりも資源を有効利用できることを示し,さらに計算時間についても評価する。(著者抄録)