抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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土壌や天然水中に広く分布しているフミン酸は,重金属に対して高い錯体形成能を有しており,重金属の移動度や溶解度に大きく影響を与えることが報告されている。本研究では,フミン酸に吸着して移動する形態の重金属の量とフミン酸への重金属の吸着特性,重金属を吸着するフミン酸の分子量について,GFC(ゲルろ過クロマトグラフィー)による分子量分画によって調べた。さらに,各々のフミン酸に対して重金属の吸着特性に関与すると考えられる官能基含有量の分析を行い,重金属の吸着特性との関係について調べた。その結果,重金属溶液の分子量分画結果では重金属はそれぞれの原子量の位置に溶出したのに対し,フミン酸を含む吸着試験後の溶液では,Pbはフミン酸と同じ分子量で検出された。Znは10万以上の分子量のフミン酸に吸着し,Cuは分子量によらず幅広くフミン酸に吸着した。また,酸性官能基とPb,Zn,Cuの吸着量の間に正の相関関係がみられた。(著者抄録)