抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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吸着技術は多方面で用いられており,現在では成熟期に近づいており,装置の設計や運転のためのシミュレーション技術が確立している。本論文では,吸着材開発と吸着操作に焦点を当て,吸着技術の現状の紹介と将来展望をした。まず,吸着材開発の現状と今後というテーマで,吸着材開発の現状についてメソポーラスカーボンその他の多孔性材料の現状を紹介し,テーラーメイド材料の開発手法が確立されているとは言い難いことを強調,著者らの研究成果である氷晶成長を利用した多孔性材料のモルフォロジーとナノ構造の階層制御について紹介した。また,将来として,分子レベルでの情報に基づく吸着材の設計など,テーラーメイド材料の開発手法の確立が重要になることを述べた。次いで,吸着操作の現状と今後について説明したが,擬似移動層吸着,圧力スイング吸着の優れた着想にふれ,固定層吸着の設計法を解説した。また,今後は,外部ポテンシャル付与,既存の吸着場と反応場或いは生物作用との重畳など,これまで利用されていない吸着場の利用が必要となることを強調した。