抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鹿児島県の船石川において,2010年7月4日から複数回にわたって土砂が流出し,2基の砂防堰堤で巨礫の大半は捕捉されたが,最下流の国道および集落に礫や土砂が氾濫する被害が発生した。本土砂流出の特徴は,計7回観測された土砂流出イベントのうちNo.4を除く6回のイベントが無降雨時に発生していることである。これは,同年6月に降り続いた約1000mmの雨が溶結凝灰岩の台地内に浸透・貯留され,下位の非溶結層との境界において湧水として浸出したため溶結凝灰岩の上部斜面が崩壊したものと推定された。また,国道に散乱した1m程度の礫は,堰堤を通過あるいは堰堤の水通し部に一旦滞留した礫が再び流出したものと考えられる。