抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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研究用エックス線装置は安全性を踏まえてカテゴリー分類することで,装置ごとに法令対応事項を明確化し,管理事項を合理化することができる。管理区域を装置外部とするエックス線装置には2種類(カテゴリーD,カテゴリーE)ある。カテゴリーD:外部放射線による線量当量が20μSv/hを超え,放射線装置室の設置が必要な装置であり,線量当量(率)により装置室境界もしくは1.3mSv/3月以下の場所を管理区域と設定する。カテゴリーE:外部放射線による線量当量が20μSv/hを超える装置であり,放射線装置室を設定できない装置である。装置を随時移動,または放射線装置室の設置が困難な場合で,放射線装置室設置の必要はないが,立入禁止区域や管理区域の設定が必要となる。例えば,移動型のエックス線装置,非破壊検査装置などである。エックス線発生部分及び検出器が装置の中に入る移動型エックス線装置や,エックス線発生部分以外は装置外側にある撮影装置・透過装置は,装置内部が管理区域であるエックス線装置と安全機構が大きく異なることを認識することが重要である。特にカテゴリーEの装置は,直接エックス線にさらされる危険性があるため,さらに立入禁止区域の設置や照射範囲の把握に注意が必要である。