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J-GLOBAL ID：201002265962812216   整理番号：10A1015552

関連技術の研究報告 2 顔写真データによる大規模人物検索システム

著者 (2件)： 榎本暢芳 (東芝 社会システム社 小向工場) ,  山口修 (東芝 電力システム社 電力・社会システム技術開発セ)
資料名： ニューメディア開発協会研究成果レポート
号： 26  ページ： 35-36  発行年： 2010年09月30日 
JST資料番号： J1564A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： (株)東芝では2001年から顔画像認識応用製品を開発しているが,近年は数万人~数100万人規模の顔写真データベース(DB)から特定人物画像を正確,かつ高速に検索する機能が求められている。本論文では,1)顔写真データの入力,2)顔領域の検出と正規化,3)個人識別用の特徴量抽出,4)顔写真DBへの登録からなる顔写真データベースの構築について説明した。また,前記DBを用いて入力画像の特徴量を照合し,類似する順番に顔画像を提示する検索システムの構成を示した。登録時と検索時には顔データの向きや照明条件が変動するので,i)3次元モデルに基づく顔の姿勢の正規化による顔向き変動への対応,ii)画像変換フィルタを用いた照明変動への対応,iii)個人辞書データ間の相関を無くして個人間の差異を強調することによる誤検出の低減を図った。特に,i)では輝度分布境界から丸い領域を見つける独自の円形分離度フィルタを用い,入力画像から14点を特徴点として自動検出できる。100万件規模の顔データを登録した場合の人物一人あたりの検索時間は数秒程度であり,高い検索精度が得られた。

シソーラス用語： *画像検索 ,  人間 ,  顔画像 ,  *物体認識 ,  大規模系 ,  *画像データベース ,  *特徴抽出 ,  同定 ,  認識 ,  *認証 ,  正規化 ,  照明条件 ,  フィルタ ,  画像変換
準シソーラス用語： *人物検索 ,  顔写真 ,  *顔認識 ,  個人識別 ,  画像変換フィルタ

分類 (3件)： 図形・画像処理一般  (JE04010I) ,  パターン認識  (JE07000S) ,  データ保護  (JD01020V)

引用文献 (5件)：

• Patrick J. Grother, George W. Quinn and P. Jonathon Phillips, Report on the Evaluation of 2D Still-Image Face Recognition Algorithms,” National Institute of Standards and Technology, NISTIR 7709, http://www.nist.gov/itl/iad/ig/mbe.cfm, 2010.
• 湯浅真由美, 武口智行, 小坂谷達夫, 山口修,“静止画顔認証のための自動顔特徴点検出,” PRMU2006-222, pp. 5-10, 2007.
• 小坂谷達夫, 山口修,“顔認識のための射影変換に基づいた3次元正規化法,” PRMU2005-101, pp. 49-54, 2005.
• 西山正志, 山口修,“物体表面の見え属性分類に基づくSelf Quotient lmageを用いた顔認識,” PRMU2005-89, pp. 33-38, 2005.
• 河原智一, 山口修,“相互部分空間法を用いた顔認識技術--東芝の研究事例--,”映像情報メディア学会技術報告, Vol.32, No.58, pp. 13-16, 2008.

タイトルに関連する用語 (7件)： 研究 ,  報告 ,  顔 ,  写真データ ,  大規模 ,  人物 ,  検索システム