抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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システム収穫表「シルブの森」は現在の直径分布と樹高-直径曲線から将来の直径分布と樹高-直径曲線を予測する成長モデルである。この「シルブの森」の成長パラメータをボカスギ林分の209箇所の毎木調査資料(林齢,林分本数,林分断面積,平均樹高,平均直径)と樹幹解析資料を用いて推定し直し,システム収穫表が10から50年生のボカスギ林において使用できるように調製した。その方法は下記の通りである。1)平均樹高と林齢との関係にMitcherlich曲線を当てはめて,地位指数曲線を求めた。2)直径階別の直径成長量を期首直径と5年間の定期成長量の関係から予測した。3)平均断面積と林分本数および平均樹高の関係に競争密度効果の逆数式を当てはめて,この式の係数を求めた。4)この係数から,最大林分断面積と平均樹高の関係式を得た。5)地位指数曲線のMitcherlich式を用いることにより,最大林分断面積と平均樹高の関係式を最大林分断面積の平方根を時間の関数としたMitcherlich曲線に変換した。6)最後に,平均直径を最大林分断面積の平方根の一次関数で表し,最終的にMitcherlich曲線による時間の関数として平均直径の成長曲線を推定した。7)これらの結果を「シルブの森」成長モデルに組み込み,4箇所の試験林の成長を予測した結果,実測値と予測値が概ね一致した。(著者抄録)