抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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等深線間隔20mの高精度海底地形図と,東京電力株式会社による音波探査記録とその地質構造解釈を組み合わせて,変動地形を明らかにするとともに,活断層の地下構造を解析した.その結果に基づいて,活断層の分布をより詳細に示すことによって,2007年中越沖地震に関わる断層構造を検討した。佐渡海盆東縁断層Aは,大地形境界の形成に関わる活断層であると推定さ,変動地形の連続性から断層の長さは50km以上に達すると見積もられる。2007年中越沖地震(M6.8)は,佐渡海盆東縁断層Aの南西半部が活動して発生した固有地震であった可能性も指摘される.一方,佐渡海盆東縁断層Bは,この断層Aから派生する低角の逆断層であり,これらの断層は地下数kmの深度でランプ-アンド-フラット構造を形成していると推定した.佐渡海盆東縁断層は複数の活動セグメントにわけることができないので,この地域で想定される地震規模は7.5程度以上となる.佐渡海盆東縁断層Aの連続性に関してはこれまで過小評価されてことから,活断層の認定や評価が適切に行われていなことが指摘される.