文献

J-GLOBAL ID：201002266371710038   整理番号：10A1460848

視線一致型および従来型テレビ会議システムを利用した遠隔授業と対面授業における学習者特性に応じた学習効果の共分散構造分析

著者 (5件)： 谷田貝雅典 (岡崎女短大) ,  谷田貝雅典 (名古屋大 大学院情報科学研究科) ,  坂井滋和 (早稲田大 理工学術院) ,  永岡慶三 (早稲田大 人間科学学術院) ,  安田孝美 (名古屋大 大学院情報科学研究科)
資料名： 教育システム情報学会誌  (Transactions of Japanese Society for Information and Systems in Education)
巻： 27  号： 3  ページ： 254-266  発行年： 2010年09月30日 
JST資料番号： L2602A  ISSN： 1341-4135  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 一斉講義形式による視線一致型TV会議システムを利用した遠隔授業(視線一致型),従来の視線不一致型TV会議システムを利用した遠隔授業(従来型),実際の対面授業(実授業)を実施し,アンケート調査と学習効果測定試験の結果や,事前に取得した学習者特性の内容を踏まえて学習因果モデルを構築した。構築したモデルに対し,共分散構造分析による多母集団同時分析を行い,構成概念の因果関係について明らかにすることを試みた。その結果,1)実授業と従来型は相反する学習環境であり,視線一致型はその中間に位置付けられる,2)外向傾向が見られる学習者は視線一致型において学習効果が上がる,3)基礎学力が高い学習者は実授業において学習効果が上がる,4)不適応傾向が見られる学習者は従来型において学習効果が下がる,5)優越感が高い学習者は従来型において学習効果が下がる,6)粗雑傾向が見られる学習者は実授業と視線一致型において学習効果が下がるといった知見を得ることができた。

シソーラス用語： *遠隔会議 ,  テレビジョン応用 ,  遠隔教育 ,  *教育効果 ,  教育工学 ,  *視線 ,  統計的方法 ,  因子分析 ,  共分散 ,  因果律 ,  学校教育
準シソーラス用語： 因果モデル ,  共分散構造分析 ,  対面授業

分類 (1件)： CAI  (JE09000G)

引用文献 (14件)：

• (1) 清水康敬,前迫孝憲:“キャンパス間を結ぶテレビ講義の評価,電子通信学会論文誌”,J69-A,pp. 1181-1189(1986)
• (2) 磯部裕之,村瀬康一郎,加藤直樹:“テレビ会議システムを用いた学校不適応生徒に関する学習支援”,日本教育情報学会第16回年会論文集,16,pp. 112-115(2000)
• (3) 勇志国際高等学校,“ネット生コース”,http://www.yushi-kokusai.jp/course/net.asp (2009参照)
• (4) 谷田貝雅典,坂井滋和:“視線一致型及び従来型テレビ会議システムを利用した遠隔授業と対面授業の教育効果測定”,日本教育工学会論文誌,30巻,No. 2,pp. 69-78(2006)
• (5) 谷田貝雅典:“学習者特性を考慮した一斉講義形式による遠隔教育の考察-視線が一致するTV会議システムを利用した遠隔授業について-”,岡崎女子短期大学研究紀要,第41号,pp. 49-59(2008)

タイトルに関連する用語 (8件)： 視線 ,  テレビ会議システム ,  遠隔授業 ,  対面 ,  授業 ,  学習者 ,  学習効果 ,  共分散構造分析