抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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いもち病罹病イネからの例をもとに,病気に感染した植物から見出した抵抗性遺伝子の育種への利用について紹介した。イネの日本在来種のなかには,長期間にわたっていもち病に対し抵抗性を持続しているものが存在している。このイネは,いもち病菌の感染はするが,病徴の進展が抑えられ実質的被害を被らない。本イネにはいもち病の進展を抑制する複数の遺伝子の存在が明らかとなり,遺伝子解析の結果,最も効果の大きい抵抗性遺伝子pi21が見出された。pi21遺伝子は,様々ないもち病レースに対して一様に効果を有し,感染後の病徴の進展を効果的に抑制する特性を示す。本遺伝子と食味との関係,本遺伝子を育種へ取り込む方法などについて論じた。