文献

J-GLOBAL ID：201002267272480205   整理番号：10A0667263

南海地震前の井戸水の低下について-次の南海地震の予知に向けて-

On the Well Water Decreases Preceded the Nankai Earthquake-For the Prediction of Next Nankai Earthquake-

著者 (10件)： 梅田康弘 (京大 防災研 地震予知研究セ) ,  重富國宏 (京大 防災研 地震予知研究セ) ,  尾上謙介 (京大 防災研 地震予知研究セ) ,  浅田照行 (京大 防災研 地震予知研究セ) ,  細善信 (京大 防災研 地震予知研究セ) ,  近藤和男 (京大 防災研 地震予知研究セ) ,  橋本学 (京大 防災研 地震予知研究セ) ,  木村昌三 (高知大 理 高知地震観) ,  川谷和夫 (高知大 理 高知地震観) ,  大村誠 (高知女大 生活科学)
資料名： 地震  (地震第2輯)
巻： 63  号： 1  ページ： 1-10  発行年： 2010年06月15日 
JST資料番号： G0931A  ISSN： 0037-1114  CODEN： JISHA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 太平洋沿岸の三角州における地下水位の低下という現象を通して,南海地震の前には前駆的すべりがある可能性を示した。隆起量に対して大きく変化すると予想される三角州直下の海水・淡水境界の観測は地震予知のために有効と思われるが,ノイズの大きさや海面の長期変動が内部境界面に及ぼす影響についての観測データが必要である。次の南海地震予知に向けては,ノイズレベルが極めて小さい環境で,水位や歪計など高精度な観測を行うことが必要である。遷移層のスロースリップの規模や拡大様式と,地表での観測との対応関係をいろいろなケースについて取得しておくことが,次の南海地震予知の基礎資料となる。

シソーラス用語： 地震 ,  *地震予知 ,  地下水位 ,  変化 ,  *三角州 ,  滑り ,  *井戸水
準シソーラス用語： *前駆的すべり ,  *地下水位変化 ,  *南海地震

分類 (2件)： 地震活動  (DC03030L) ,  地球内部物理学一般  (DC03010P)

引用文献 (17件)：

• 浅田照行・重富園宏・梅田康弘・辰巳賢一・木村昌三・川谷和夫・大村誠,2004,高知県佐賀町における地下水のアレー観測,京都大学防災研究所年報,47-B, 721-724.
• ドミニコ,P. A.・F. W.シュワルツ,1996,地下水の科学 III (大西有三監訳),土木工学社,26-28.
• 橋本学,2003,地下水変化に対する前駆的滑りの断層モデル,地震予知連絡会報, 70,402-403.
• Kato, N. and T. Hirasawa, 1999, A model for possible crustal deformation prior to a coming large inter-plate earthquake in Tokai district, central Japan, Bull. Seism. Soc. Am., 89, 1401-1417.
• 川辺岩夫,1991,地震に伴う地下水・地球化学現象,地震 2, 44 (特集号), 341-364.

タイトルに関連する用語 (3件)： 南海地震 ,  井戸水 ,  予知