抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜は,高硬度,化学安定性といった優れた特性を有するので,種々の産業機器への応用が検討されている。そして,DLC膜の形成法の一つとして,真空アーク蒸着法をベースとしたフィルタードアーク蒸着法がある。本稿では,フィルタードアーク蒸着を用いて,WC-Co基板上に4種類のDLC膜を作成し,カロテスト計測,反射率計測,エリプソメトリ計測を実施して,成膜中心からの距離と膜厚との関係を求め,物体色と膜厚の関係などを評価した。この結果,DLC膜の視覚的な色は,膜厚が薄い方から,黄,赤,紫,青,緑の順で,繰り替えし変化し,更に,膜厚が薄いと彩度が高く,厚くなる程無彩色になり,灰色/黒に近づくことが分かった。また,幾何学的膜厚と分光反射率から求めた光学的膜厚と略一致し,更に,分光反射率から得た光学定数と分光エリプソメトリにより求めたものと略一致することが示された。これは,DLC膜の評価には,計測が容易な分分光反射率計測が有用であることを実証するものである。