抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究ではパルス真空アーク蒸着法により,無コバルト炭化タングステン焼結体を原料として炭化タングステン膜をSi基板上に合成し,合成した膜の組成および機械的特性をR.F.マグネトロンスパッタ膜と比較し検討した。これにより得た主な知見を次に示した。1)放電電圧-200V,電荷量0.88Cで合成した炭化タングステン膜でWC
1-x(111),(200),(220),(311)ピークが,他の条件で合成した膜ではWC
1-x(200)ピークのみが観察されるが,R.F.マグネトロンスパッタ膜ではピークは観察されないこと,2)基板位置を陰極から離して合成を行うと,合成速度は減少するが,ドロップレットが減少するため表面が平滑になり,さらに硬さが上昇して最大硬さ28GPaを示し,R.F.マグネトロンスパッタ膜よりも硬い膜が合成されること,3)合成した炭化タングステン膜の摩擦係数は0.4~0.5を示し,膜の硬さが大きくなるにつれて比摩耗率が小さくなり,2.2×10
-5mm
3/(N・m)を示し,R.F.マグネトロンスパッタ膜よりも優れた耐摩耗性を示すこと。