抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食品の凍結乾燥に伴うガラス化と親水性食品成分との関連を,水溶性高分子デキストリンと親水性低分子グルコースを用いたモデル系で調べた。グルコースがデキストリンのガラス転移温度T
gに及ぼす影響を示差走査熱量計により系統的に調べ,T
gは低濃度のグルコース(0~20%(w/w))では濃度依存的に低下し,この過程はGordon-Taylor式によって表されることを見出した。高グルコース濃度20~30%では,T
gは劇的に低下してガラス転移温度範囲は拡大した。グルコース濃度が30%以上場では,T
gはグルコース濃度の増加に伴い緩やかに低下し,20%以上のグルコースが存在する系では,グルコース主導ガラス転移領域とデキストリン主導ガラス転移領域とが存在し,低温からそれぞれが連続してガラス転移することを示唆した。本法は凍結乾燥食品などのT
gの予測・制御に有用であると考えられる。