抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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臭気の評価尺度を構成する表現用語に関して表現用語の示す程度値が順序通りに並べられ,出来るだけ等間隔であり,被験者が同程度に認識する用語であるという考えに基づき,従来から建築空間のにおいの研究に使用されてきた言語評定尺度を取り上げ,1)中年齢層被験者による言語イメージに基づく表現用語の間隔把握,2)主観評価実験を伴う評価に基づく表現用語間隔の把握につき検討した。1)では,学生の親族を中心に46歳~59歳の男女53名を対象に実験し,中年齢層の評価値と表現用語の関係を検討し,また,言語評定尺度の順序一致率を検討した。2)では,ステンレス内装の実験室を使用して学生(20~22歳)の男女14名をパネルとして実験し,最大相関係数法を使用して評価し,同法から導き出された表現用語間隔を評価し,これらの評価結果に及ぼす尺度提示方法の影響を検討した。これらの結果,多くの尺度で被験者による認識される表現用語の間隔に大きな差はないこと,表現用語の間隔の導出手法として提案した最大相関係数法は適用できること,三種の尺度提示方法による評価結果の比較により「数字傍記尺度」の方が高く認識される可能性があることなどの知見を得ることができた。