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J-GLOBAL ID：201002269179333696   整理番号：10A0235447

パルス二次電子銃の開発とVOC分解への応用

Development of a pulsed secondary electron emission gun and its application to VOC treatment

著者 (4件)： 加藤大輔 (東京工大) ,  杉原良 (東京工大) ,  渡辺正人 (東京工大) ,  堀田栄喜 (東京工大)
資料名： 電気学会パルスパワー研究会資料  (電気学会研究会資料)
巻： PPT-10  号： 11-14.16-17  ページ： 5-9  発行年： 2010年02月22日 
JST資料番号： L4030A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは,パルス放電技術と高電圧技術を併用した二次電子銃(SEEG)の開発を行ってきた。これは比較的コンパクトな形状ながら,高いエネルギーを持つ電子ビームを照射可能であることが特徴である。現在,その特徴を活かした揮発性有機化合物(VOC)の処理を進めている。この装置をVOC処理に使用した場合,電子との衝突によるVOCの直接分解や背景ガスと電子の衝突によるラジカルなどの生成が起こり,VOCとの様々な反応が期待できる。本論文ではSEEGによるトルエンの分解を行った。その結果,背景ガスに空気を用いた場合はN₂のみの場合に比べて分解率が低下する結果となった。O₂の存在によるNOの発生が分解率低下の主な要因と考えられる.また,湿度が高いほど分解率が低下することが明らかとなり,これはOHラジカルの減少によるものである。しかしながら,副生成物の特定を行った実験では,空気を背景ガスに選択した場合の方が,N₂の時に比べ,トルエンの酸化が促進されていることが分かった。トルエン濃度の減少のみに着目した場合は,N₂中での分解が空気に比べて勝るが,副生成物までを考慮した場合には空気中での分解が優れていると言える。

シソーラス用語： *揮発性有機化合物 ,  パルス放電 ,  電子銃 ,  *電子ビーム ,  *電子照射 ,  分解 ,  アルキルベンゼン
準シソーラス用語： VOC【化合物】

分類 (2件)： 電子ビーム・イオンビームの応用  (BD02070X) ,  有害ガス処理法  (SC04030H)

物質索引 (1件)： トルエン

引用文献 (9件)：

• 高木俊宜:「電子・イオンビーム工学」, オーム社
• P. R. Chalise, M. Ishikawa, M. Watanabe, A. Okino, K. KO, E. HOTTA: “Side-Extraction-Type Secondary Emission Electron Gun Using Wire Ion Plasma Source”, Japanese Journal of Applied Physics, Part 1: Vol.40, No.2 B, pp. 1118-1121, 2001
• P. R. Chalise, M. Watanabe, A. Okino, K. Ko, E. Hotta: “Characteristics of an ion induced secondary emission electron gun”, Plasma Sources Science and Technology, Vol.12, No.2, pp. 235-243, 2003
• 川本克也:「環境有機化学物質論」, 共立出版
• 環境省編:「PRTRデータを読み解くための市民ガイドブック」, 2009

タイトルに関連する用語 (6件)： パルス ,  電子銃 ,  開発 ,  VOC ,  分解 ,  応用