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J-GLOBAL ID:201002269376745408   整理番号:10A0965086

土壌の担子菌群集構造,土壌菌類機能の多様性および土壌酵素機能に対するヤドリギの影響:気候変動との係わり合い

Dwarf mistletoe effects on soil basidiomycete community structure, soil fungal functional diversity, and soil enzyme function: Implications for climate change
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巻: 42  号: 11  ページ: 1976-1981  発行年: 2010年11月 
JST資料番号: D0628A  ISSN: 0038-0717  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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筆者らは分子学的,培養および生化学的手法を用いて,ヤドリギ(Arceuthobium属)によるマツへの過酷な寄生が土壌糸状菌群集の機能および土壌中の炭素循環に対し有意な影響を持つという仮説について実験を行った。寄生された木と寄生されていない木の対比区における担子菌群集のPCRとDNAシーケンシングによって以下のことが明らかになった。(1)このシステムの上部の有機土壌層はほとんど外生菌根菌で占められている;(2)種の豊富さに差が無い(両者とも6種/コア),またはShannon-Wiener指数が同等(非寄生と寄生でそれぞれ0.740と0.747)であるが,Shannon-Wienerの多様性は寄生区で有意に大きい(非寄生と寄生でそれぞれ1.19と1.94,P<0.05);(3)寄生区における相互優先種Russula種のほぼ完全な消失と他の寄生区における相互優先種Piloderma種の置換を伴い,担子菌の種構成に有意差があり,このことは属内で生理的な変異があることを示唆する。Fungilogシステムを用いて測定した土壌糸状菌の生理的な多様性は,培養できる土壌糸状菌(子嚢菌と放線菌)によって利用された炭素源およびこれらの基質が使われた割合の両者により,寄生区の方が有意に大きかった。土壌酵素アッセイによって,寄生木に関係する土壌中のラッカーゼ,ペルオキシダーゼおよびセルラーゼ活性が大きいことが明らかになった。このように,ヤドリギの過酷な寄生による一連の事柄は土壌糸状菌の種構成や種の多様性の増加に有意に影響するだけでなく,炭素に関係する機能や機能の多様性にも影響を与えた。この病原体の地理的分布範囲,およびこの病気の流行が地球規模の気候変動により過酷な寄生の範囲を広げるという予測を与えることにより,これらの影響が地域的および地球規模の炭素収支に有意な影響を与える可能性を持つ。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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土壌生物  ,  異種生物間相互作用 

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