文献

J-GLOBAL ID：201002269897958688   整理番号：10A0903657

銀ナノ粒子は,銀イオンの放出中に徐々に溶解するため,毒性は蓄積中に増加する

Toxicity of Silver Nanoparticles Increases during Storage Because of Slow Dissolution under Release of Silver Ions

著者 (5件)： KITTLER S. (Univ. Duisburg-Essen, Essen, DEU) ,  GREULICH C. (Ruhr-Univ. Bochum, Bochum, DEU) ,  DIENDORF J. (Univ. Duisburg-Essen, Essen, DEU) ,  KOELLER M. (Ruhr-Univ. Bochum, Bochum, DEU) ,  EPPLE M. (Univ. Duisburg-Essen, Essen, DEU)
資料名： Chemistry of Materials  (Chemistry of Materials)
巻： 22  号： 16  ページ： 4548-4554  発行年： 2010年08月24日 
JST資料番号： T0893A  ISSN： 0897-4756  CODEN： CMATEX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヒト間葉系幹細胞に対する銀ナノ粒子中の銀の致死濃度は,銀イオンの致死濃度の約3倍である。クエン酸塩安定化およびポリ(ビニルピロリドン)安定化銀ナノ粒子を作製し,3種の温度(5,25,37°C)下に超高純度の水の中でそれらの溶解を検討した。銀ナノ粒子は,数日間で徐々にイオンに溶解したが,完全には溶解しなかった。銀ナノ粒子の溶解の割合と程度は,それらの表面機能化,濃度,温度に左右された。銀の放出による銀イオンの濃度上昇のため,分散液に蓄積されている銀ナノ粒子のヒト間葉系幹細胞に対する毒性が数週間で大幅に増加し,長期間浸漬した銀ナノ粒子は,作製したばかりの銀ナノ粒子より毒性が極めて高いことが明らかになった。身体および環境に対するナノ粒子の毒性については,現在,熱心な議論および調査が行われている。

シソーラス用語： *ナノ粒子 ,  *金属イオン ,  溶解 ,  ポリビニルピロリドン ,  毒性 ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  ヒドロキシ酸 ,  ポリカルボン酸
準シソーラス用語： *銀イオン ,  *銀ナノ粒子

分類 (1件)： 無機化合物の毒性一般  (GZ02021E)

物質索引 (1件)： クエン酸

タイトルに関連する用語 (6件)： 銀ナノ粒子 ,  銀イオン ,  放出 ,  溶解 ,  毒性 ,  蓄積