抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
静止空気中に水を円形ノズルから低速噴射する実験を落下塔による微小重力環境で行い,両者に違いを明らかにした上で,噴射液の分断に本質的に重要な枠割りを果たすのは,表面張力による噴射液先端の収縮に伴って発生する表面波であるとう考えで現象を理解し,ノズルと重力の関係を同定使用と試みた。微小重力実験では,分断はすべて波長の短い括れ部で起きてきている(短波長分断モードと呼ぶ)。また,噴射液の表面変形は,以前に高圧窒素ガス中にSF
6液を噴射した微小重力実験(噴射液の表面を臨界混合状態に近い状態にすることにより表面張力を小さくし,噴射液の気体ウェーバー数が1に近い値を取るようにした)で得られたものと基本的に同じであった。このことから実験室実験で観察されている分断特性は重力が作る特性であることがわかった。低圧では光学的な観測により表面形状を鮮明に観察できるため,分断機構の詳細を調べることが可能で,短波長分断機構や先端収縮表面張力波とノズル出口の干渉の仕方が詳細に理解できるようになった。第1報では,微小重力実験方法の詳細を伝えると共に,実験室実験との違いを端的に示す代表的な一例として液体ウェーバー数が1に近い値を取る場合を取り上げ,微小重力実験で実現する噴射液の分断のイメージを明確にした。