抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東北各県と北海道にみられる家庭における米料理の共通性や地域特性について報告した。いなり寿司,混ぜご飯,ちらし寿司,おはぎ・ぼたもち,赤飯・おこわ,得意な米料理,珍しい米料理について調理状況を調査した。その結果,いなり寿司は,北海道と福島県は油揚げの皮を手作りする割合が50%以上と他県より高かった。形はいずれも俵型が多かった。青森県では紅ショウガでご飯を赤く染めて作るのが特徴であった。混ぜご飯の具材としていずれもニンジン,シイタケ,油揚げ,ゴボウ,鶏肉が使用され,ちらし寿司の具材も各地域似ていた。赤飯・おこわに用いる豆は全体的には小豆が74.1%と最も多く,山形県で98.5%が小豆使用であった。北海道のイカ飯,青森県のご飯もちなど得意な料理・珍しい料理として挙げられた米料理の内容,種類から,地域間での人の交流の中で米調理が広まったことが推測された。