文献

J-GLOBAL ID：201002273118830848   整理番号：10A0007809

ミクロスケールの海-島相分離構造を有するNBR/ポリエーテル電解質ブレンドのイオン伝導性に及ぼす湿度の影響

Effect of Humidity on Ionic Conductivity of NBR/Polyether Electrolyte Blends with Microscale Sea-Island Phase Separation

著者 (3件)： 富永洋一 (東京農工大 大学院共生科学技術研究院) ,  浅井茂雄 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  住田雅夫 (東京工大 大学院理工学研究科)
資料名： 日本ゴム協会誌  (Journal of the Society of Rubber Science and Technology, Japan)
巻： 82  号： 12  ページ： 499-506  発行年： 2009年12月15日 
JST資料番号： G0157A  ISSN： 0029-022X  CODEN： NGOKAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 各種ブレンド法によりNBR/ポリエーテル/LiClO₄から成る高分子固体電解質(SPE)を調製して,SPE膜の直流イオン伝導率(σ)の湿度安定性を調べた。ポリエチレンオキシド鎖へのプロピレンオキシド単位の導入,電解質相の海島構造の形成及びその微細化と均一化,並びに高ニトリルNBRの使用によってσの湿度安定性は向上した。NBR,オリゴ(エチレンオキシド/プロピレンオキシド)グラフト型メタクリラート及びLiClO₄の均一粘稠溶液をその場ラジカル重合させて得たSPEのσは湿度によってほとんど変化しなかった。ニトリル単位43%のNBRからのSPEのσは25°Cで6.7×10^-6Scm^-1であった。

シソーラス用語： *高分子固体電解質 ,  ポリマブレンド ,  ニトリルゴム ,  過塩素酸リチウム ,  ポリメタクリル酸エステル ,  ポリエチレンオキシド ,  ポリプロピレンオキシド ,  その場重合 ,  ミクロ相分離 ,  島状構造 ,  電気伝導率 ,  濃度依存性 ,  マクロモノマ ,  海島構造 ,  湿度依存性
準シソーラス用語： マクロマ

分類 (2件)： 高分子固体の物理的性質  (CG02024U) ,  物理的性質一般  (YH02021U)

引用文献 (17件)：

• 1) Wright, P. V.: Brit. Polym. J., 7, 319 (1975)
• 2) Armand, M. B.; Chagagno, J. M.; Duclot, M. T.: in “Fast Ion Transport in Solids”, Vashishta, P.; Mumdy, J. N.; Shennoy, G. K.: Eds., Amsterdam, Elsevier, p.131 (1979)
• 3) Ratner, M. A.; Shriver, D. F.: Chem. Rev., 88, 109 (1988)
• 4) Gray, F. M.: “Solid Polymer Electrolytes”, VCH, New York (1991)
• 5) Bruce, P. G.; Vincent, C. A.: J. Chem. Soc., Faraday Trans., 89, 3187 (1993)

タイトルに関連する用語 (10件)： スケール ,  海 ,  島 ,  相分離 ,  NBR ,  ポリエーテル ,  電解質 ,  ブレンド ,  イオン伝導 ,  湿度