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J-GLOBAL ID：201002273888039774   整理番号：10A1129527

ヒューマンファクター 保線作業におけるヒューマンエラーのリスク管理支援手法

Method to Support Risk Management of Human Error in the Track Maintenance Work

著者 (6件)： 羽山和紀 (鉄道総合技術研) ,  宮地由芽子 (鉄道総合技術研) ,  中村竜 (鉄道総合技術研) ,  柴田徹 (鉄道総合技術研) ,  木村寛淳 (鉄道総合技術研) ,  桶谷栄一
資料名： 鉄道総研報告  (鉄道総合技術論文誌)
巻： 24  号： 11  ページ： 5-10  発行年： 2010年11月01日 
JST資料番号： X0700A  ISSN： 0914-2290  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 些細なヒューマンエラーが,システムの複雑化や巨大化に伴い,システムに多大な影響をもたらすことが多くなってきている。エラーを防止するためには,行為者の行動のみならず,エラーを誘発するに至った,複雑に絡み合った潜在的な問題点を的確に洗い出すことが重要となる。更に,エラーを誘発する要因に対し,優先度をつけた処置が必要であることから,その処置の優先度を把握するためのリスク管理支援手法を開発した。本報では,エラーのリスク管理手法の考え方を示し,その中で対策優先度の算出方法を示した。また,開発した支援手法による評価例として保線作業を取り上げて評価した結果,主に次のような知見が得られた。1)リスク評価結果から,作業前や点呼時といった,作業に直接影響を及ぼさない場面にもエラー発生のリスクが潜在していることが分かった。2)エラーパターンに対する誘発要因の影響度を調査した結果,提示するエラーパターンの内容や職場の条件等によってエラーパターンと誘発要因の関係性に違いが見られた。

シソーラス用語： *ヒューマンエラー ,  人間機械系 ,  リスク ,  リスク評価 ,  作業 ,  *安全管理 ,  事故防止 ,  優先度 ,  *リスク管理
準シソーラス用語： *保線作業

分類 (1件)： 人間機械系  (IB03000G)

引用文献 (11件)：

• ジェームズ・リーズン: 組織事故起こるべくして起こる事故からの脱出, 日科技連, 1999
• 宮地由芽子・柴田徹・井上貴文・鈴木和幸: 作業の階層構造に基づくヒューマンエラーの相対的リスク評価手法, 日本信頼性学会誌『信頼性』, Vol.28, No.7, pp. 521-533, 2006
• 宮地由芽子・柴田徹: 背景要因を考慮した運転作業エラーのリスク評価手法の開発, 鉄道総研報告, Vol.23, No.9, pp. 17-22, 2009
• 宮地由芽子・羽山和紀・中村竜: 誘発条件を考慮したヒューマンエラーのリスク評価手法の提案 (2), 日本信頼性学会第22回秋季信頼性シンポジウム, 2009
• 羽山和紀・宮地由芽子・中村竜: 誘発条件を考慮したヒューマンエラーのリスク評価手法の提案 (3), 日本信頼性学会第22回秋季信頼性シンポジウム, 2009

タイトルに関連する用語 (6件)： ヒューマンファクター ,  保線 ,  ヒューマンエラー ,  リスク ,  管理支援 ,  手法