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J-GLOBAL ID：201002274023613242   整理番号：10A0121913

皮質辺縁系介在ニューロンの生後NMDA受容体除去は統合失調症様表現型を与える

Postnatal NMDA receptor ablation in corticolimbic interneurons confers schizophrenia-like phenotypes

著者 (9件)： BELFORTE Juan E (National Inst. Health, Maryland, USA) ,  BELFORTE Juan E (Univ. Maryland, Maryland, USA) ,  ZSIROS Veronika (National Inst. Health, Maryland, USA) ,  SKLAR Elyse R (National Inst. Health, Maryland, USA) ,  JIANG Zhihong (National Inst. Health, Maryland, USA) ,  YU Gu (Univ. Maryland, Maryland, USA) ,  LI Yuqing (Univ. Alabama at Birmingham School of Medicine, Alabama, USA) ,  QUINLAN Elizabeth M (Univ. Maryland, Maryland, USA) ,  NAKAZAWA Kazu (National Inst. Health, Maryland, USA)
資料名： Nature Neuroscience  (Nature Neuroscience)
巻： 13  号： 1  ページ： 76-83  発行年： 2010年01月 
JST資料番号： W1370A  ISSN： 1097-6256  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： GABA作動性介在ニューロンの機能障害,特にカルシウム結合蛋白質パルブアルブミンを含む機能障害は,統合失調症に認められる。今回,cre-loxPシステムを用い,NMDA受容体(NMDAR)の必須NR1サブユニットを生後初期形成期に皮質と海馬の介在ニューロンの40~50%で選択的に消失させた条件付けノックアウトマウスを作製し,検討した。統合失調症のNMDAR機能低下理論と一致し,快感消失様と不安様行動と同様,新規性誘発運動亢進,交配と巣形成の欠損を含む統合失調症関連症状が青年期後に生じた。これらの行動の多くは,社会隔離ストレスにより悪化した。社会記憶,空間作業記憶とプレパルス抑制は障害した。グルタミン酸デカルボキシラーゼ67とパルブアルブミンの発現減少は皮質興奮性ニューロンの脱抑制と神経同期性の減少を伴った。皮質辺縁系GABA作動性介在ニューロンのNMDAR活性の生後初期抑制は統合失調症関連疾患の病態生理に関わると示唆した。

シソーラス用語： *大脳辺縁系 ,  ニューロン ,  *NMDA受容体 ,  *統合失調症 ,  表現型 ,  遺伝子操作 ,  タンパク質 ,  サブユニット ,  トド ,  ノックアウトマウス ,  感情障害 ,  不安 ,  記憶 ,  神経生理 ,  グルタミン酸デカルボキシラーゼ ,  パルブアルブミン ,  Cre-loxPシステム ,  GABA作動性ニューロン ,  NR1 ,  プレパルス抑制 ,  介在ニューロン ,  興奮性ニューロン ,  GAD67 ,  *終脳 ,  *前脳 ,  実験動物 ,  マウス
準シソーラス用語： 作業記憶 ,  脱抑制

分類 (3件)： 中枢神経系  (EJ12030F) ,  細胞膜の受容体  (EF04030C) ,  精神科の基礎医学  (GR01020I)

タイトルに関連する用語 (6件)： 皮質 ,  辺縁系 ,  介在ニューロン ,  NMDA受容体 ,  統合失調症 ,  表現型