抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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兵庫県南部地震以降,各種鉄道構造物の下部構造物に対して耐震設計標準が整備されているが,軌道構造物に対しては耐震設計法が整備されておらず,地震後の復旧性等を考慮した耐震性能の評価を行う必要がある。そこで,地震時におけるバラスト軌道の変形特性および地震後のバラスト軌道の道床横抵抗力について検討するため,大型振動台試験によりバラスト軌道を加振し,その後,バラスト軌道に対して道床横抵抗力試験を行い,耐震性能を評価した。得られた知見は概ね次の通りである。1)正弦波による加振試験により,道床形状は,加振加速度が600gal程度までは加振を受けても形状に変化がなく,加振加速度が800gal程度になると道床肩部が崩壊し,道床バラストの剛性が低下する。2)考案した各座屈対策工はどちらも一定の効果がみられ,特に,まくらぎ断面の3.5倍の面積を持つ鉄板をまくらぎ両端部にボルトで固定した座屈防止板は,加振加速度800galの場合でも無対策の無加振時の2倍程度の道床横抵抗力を発揮し,もっとも座屈防止効果が高いと考えられる。3)加振による道床肩部の崩壊程度と道床横抵抗力の低下率は相関関係にある。