抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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主に高速対応の分岐器に採用されている圧接クロッシングについてウイングレール頭部に損傷が発生する事例が報告されている。そこで,損傷の発生原因究明のため,損傷状態の調査,現地測定試験,車輪/レール間の弾塑性接触応力解析および損傷品の材料分析を実施した。発生した損傷箇所は,車輪の乗り移り位置付近となっている。背向走行時にウイングレールに作用する輪重を推定するため,現地測定試験を実施した。また,3次元弾塑性有限要素解析モデルを用い,車両が圧接クロッシングを通過するときのウイングレールと車輪の接触応力を求めた。さらに水平裂が発生し,現場から撤去された圧接クロッシングのウイングレールについて,材料分析を行った。その結果,ウイングレールの表層に材料の降伏点を超える応力が発生することが明らかとなり,これにより形成された塑性変形層と塑性変形が生じていないレール鋼の組織との境界部および塑性変形層内のみに亀裂が発生していることを確認した。