抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報告では,最大許容誤差を解析的に求め更新する逐次射影法による直線位相FIRフィルタの設計法を提案する。従来,逐次射影法で直線位相FIRフィルタを設計する場合,最大許容誤差を任意の値に定めフィルタの設計が行われてきた。また,我々は,逐次射影法は1点の最大誤差となる点でフィルタ係数の更新を行うが,フリッツ・ジョーンの定理を用いることで複数の極値周波数点を用いて係数更新を行い,少ない繰り返し回数で解が収束するように拡張した。しかし,与える最大許容誤差により解が収束しない場合や,等リプルフィルタが得られない可能性がある。そこで,Remezアルゴリズムと同様に解析的に最大許容誤差を求め,フィルタの設計を行う方法を提案する。提案法は複数の極値周波数点を用いた逐次射影法に最大許容誤差の更新を行う設計法を提案する。最後にいくつかの設計例によりRemezアルゴリズム,従来の逐次射影法の結果と比較し,提案法の有効性を示す。(著者抄録)