文献

J-GLOBAL ID：201002275185264361   整理番号：10A0286485

西南暖地における低地と山地の2酪農場の比較による受胎率に及ぼす要因解析

Factors Influencing the Conception Rate in Two Dairies with Low or High Altitudes in Southwestern Japan

著者 (9件)： 谷峰人 (山口大 大学院連合獣医学研究科) ,  谷峰人 (託麻家畜診療所) ,  林田拓也 (託麻家畜診療所) ,  友川浩一郎 (託麻家畜診療所) ,  水戸康明 (託麻家畜診療所) ,  船越大資 (託麻家畜診療所) ,  谷千賀子 (託麻家畜診療所) ,  北原豪 (宮崎大 農) ,  上村俊一 (宮崎大 農)
資料名： 日本獣医師会雑誌  (日本獣医師会会誌)
巻： 63  号： 3  ページ： 194-197  発行年： 2010年03月20日 
JST資料番号： Y0220A  ISSN： 0446-6454  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 西南暖地の低地(標高38m)に位置するA酪農場(飼育経産牛117頭,夏季の平均気温27.5°C)と同・山地(標高795m)に位置するB酪農場(77頭,同23.2°C)について,季節,気温湿度指数(THI)および泌乳時期が受胎率に及ぼす影響を2001年4月~2009年3月の8年間にわたり,のべ3,581頭について調査した。年間発情発見率の平均は,A,B酪農場それぞれ39.1%,40.9%で差はなかった。受胎率はA酪農場ではTHIが72を越えると20%以下となり,夏季に泌乳時期が51~110日のもので14.2%となり,秋~春季の32.8%より有意(P<0.01)に低下した。しかし,B酪農場では夏季と秋~春季による違いは認められなかった。以上のように,西南暖地の低地に位置する酪農場においては夏季に泌乳時期が51~110日のものでは受胎率が低下し,暑熱が繁殖成績の低下する大きな要因であることが判明した。(著者抄録)

シソーラス用語： 低地 ,  山岳地 ,  飼育管理施設 ,  地域差 ,  *受胎率 ,  *乳牛 ,  西日本 ,  獣医学 ,  酪農場
準シソーラス用語： 西南暖地

分類 (2件)： 牛  (FD02020Y) ,  繁殖管理  (FD01030C)

引用文献 (14件)：

• [1] Washburn SP, Silvia WJ, Brown CH, McDaniel BT, McAllister AJ : Trends in reproductive performance in Southeastern Holstein and Jersey DHI herds, J Dairy Sci, 85, 244-251 (2002)
• [2] Dematawewa CMB, Berger PJ : Genetic and phenotypic parameters for 305-day yield, fertility, and survival in Holsteins, J Dairy Sci, 81, 2700-2709 (1998)
• [3] Huang C, Tsuruta S, Bertrand JK, Misztal I, Lawlor TJ, Clay JS : Environmental effects on conception rates of Holsteins in New York and Georgia, J Dairy Sci, 91, 818-825 (2008)
• [4] Lucy MC : Reproductive loss in high-producing dairy cattle : Where will it end?, J Dairy Sci, 84, 1277-1293 (2001)
• [5] López-Gatius F : Is fertility declining in dairy cattle? A retrospective study in northeastern Spain, Theriogenology, 60, 89-99 (2003)

タイトルに関連する用語 (6件)： 西南暖地 ,  低地 ,  山地 ,  酪農場 ,  受胎率 ,  要因解析