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J-GLOBAL ID：201002275727287819   整理番号：10A0233752

機械構造用炭素鋼の切りくず形態に及ぼす鉛の影響

Effect of Lead Inclusion on Chip Formation of Carbon Steels for Machine Structural Uses

著者 (3件)： 渡里宏二 (住友金属工業) ,  藤原順介 (大阪大 大学院) ,  岩見潤 (大阪大 大学院)
資料名： 精密工学会誌(CD-ROM)  (精密工学会誌論文集)
巻： 76  号： 3  ページ： 294-298  発行年： 2010年03月05日 
JST資料番号： F0268B  ISSN： 1348-8716  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,機械構造用炭素鋼を対象に鉛の被削性改善効果について新しい観察手法を活用してその改善機構の明確化を目的として実験をした。すなわち,鉛添加による切りくず変形挙動の変化を,高速度ビデオカメラを用いてその場観察を行い,また走査型電子顕微鏡(SEM)内での切削実験や切りくず中の鉛の形態を詳細にエネルギー分散型X線分光法(EDX)により観察し,切削中の鉛の変形挙動を詳細に検討した。これにより得た主な知見を次に示した。1)鉛の添加により切削抵抗が減少し,非鉛添加鋼でのせん断型切りくずが流れ型切りくずに変化すること,2)非鉛添加鋼で切削加工面の塗布効果により切削抵抗が低減し,切りくずも流れ型に変化すること,これは一次せん断域でのせん断力の抑制が切削抵抗低減に対する主たる要因であり,同時に形成される切りくずの厚さの変動を小さくすること,3)鉛の主たる被削性改善効果については,加工中に鉛が一次せん断域を通過する際に,その周辺で起こるせん断変形に対してすべり変形を助長し,またこれが間欠的に頻度良く起こることでせん断力とその力の変動を小さくすること。

シソーラス用語： *中炭素鋼 ,  *切削 ,  *鉛 ,  含有量 ,  *切り屑 ,  *被削性 ,  走査電子顕微鏡 ,  エネルギー分散X線分光分析 ,  切削抵抗 ,  加工面 ,  表面性状 ,  その場観察 ,  微細構造 ,  硬度 ,  高速度カメラ
準シソーラス用語： S50C ,  *二次元切削

分類 (1件)： 切削一般  (QC02010V)

タイトルに関連する用語 (4件)： 機械構造 ,  炭素鋼 ,  切りくず形態 ,  鉛