抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
非イオン性界面活性剤C
12E
5(penta-ethylenglycol mono n-dodecyl ether)水溶液は希薄濃度かつ低温の領域(室温(20°C)付近では約30wt%以下)でミセル相を示す。詳細にはミセル相の低濃度領域(1wt%以下)において,球状ミセルと紐状ミセルが共存し,濃度が高くなるほど紐状ミセルの長さが長くなると報告されていることから,ミセル相中の高濃度領域では,紐状ミセルがさらに長くなり絡み合いが生じると推測される。本研究ではミセル形態,特に紐状ミセルの温度・濃度依存性を検討することを目的とした。0.1wt%~30wt%のC
12E
5水溶液のミセル相において動的光散乱(DLS)測定を行ったところ,球状ミセルと紐状ミセルのそれぞれの緩和が測定され,いずれのミセルも並進拡散することが分かった。特に,紐状ミセルについては,1wt%以下では濃度の増加とともに紐状ミセルが長くなっていることを反映する緩和が測定され,1wt%以上では紐状ミセル内または紐状ミセル間を移動する界面活性剤分子の拡散を反映する緩和と紐状ミセルの絡み合いや融合によって形成されたと考えられる大きな構造による緩和が測定された。(著者抄録)