抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,国内外の動き,研究・技術動向,今後の展望などについて解説した。国内外の動きについては,抽出関連の研究発表として,化学工学会では第73年会,第40回秋季大会において,分離,環境,材料・界面などの関連セッションで十数件の研究発表がおこなわれている。また,第28回溶媒抽出討論会では3件の特別講演,22件の口頭発表,29件のポスター発表がおこなわれていることについて述べた。研究・技術動向については,抽出関連の研究論文が多く投稿される学術雑誌各誌について,2009年の掲載論文から研究動向を調査した。従来から研究されてきたベースメタルの湿式精錬や放射性廃棄物処理に関する研究に加えて,近年は希少金属の精製・回収に関する研究が目立つ。国内では薄型ディスプレイなどに用いるITOターゲット材として需要が増大したインジウム,および同族元素のガリウムを分離回収するための抽出剤・抽出プロセスの開発が盛んにおこなわれている事について述べた。