抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1865年頃イギリスで製作されたウェディングドレスを取り上げ,実物衣装の調査に基づいたパターン研究書から,このウェディングドレスとほぼ同時代に製作され,デザインの酷似した作品を選び,そのトワルを製作,着装し,調査,観察し,得られた情報に関して実物ウェディングドレスと関連付けて考察した。トワルの着装実験結果と考察を当初の研究対象であったウェディングドレスに当てはめてみると,衿ぐりが極めて小さいのは,衿ぐりのラインが現代のパターンよりも高い位置にあることを意味し,このため,この差の分だけボディスが高い位置に着用されることになる。着用者のヌード寸法が不明であるため具体的数値を割り出すことは不可能であるが,その数値分ボディスの丈が短くなる。着用者は身長160cmを少し越える程度の,極めてほっそりとした女性で,高いウェストラインとなで肩の協調により,上半身は小作りに,そして逆にスカートは長く演出されていたといえる。