抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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干潟ゾーニングによるアサリ生産増大システムの有効性を明らかにするため,アサリの成長が遅い場所のアサリ稚貝を生息適地に放流し,効果的に漁獲に結びつける事例を示す。稚貝の移植適地を選定するため,平成21年5月12日~11月4日に数種類の飼育密度のケージをサロマ湖赤川地区に造成されたアサリ増殖場に設置し,場所・密度による貝の成長差を明らかにした。アサリ稚貝の良好な成長と身入りの両方を期待できるのは第1工区であった。低密度ほど高成長を期待できるが,漁獲サイズや育生期間を考慮した上で移植密度を決定するのが適切と考えられた。各試験区の生残率は非常に高く,籠内のように底質が安定していれば場所・密度はアサリの生残に大きな影響を及ぼさないと推察された。波浪観測の結果は,主波向は西北西が48%と卓越し,最大有義波高は0.289m,最大有義波高周期は3.79秒であった。