抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
強磁性体細線中の磁壁を制御する技術について紹介した。サブミクロン幅の強磁性体細線中に閉込められた磁壁の位置や速度,その移動機構を明らかにした最近の実験結果を述べた。また,近年発見されたスピントルクと呼ばれる現象を利用して,強磁性体の磁化を電気で操作する手法やその技術を生かした次世代メモリについて触れた。強磁性体細線中の磁壁の運動は,磁気構造を形状によって制御しやすいソフト磁性材料を中心に研究が行われてきた。特に,パーマロイ(Ni
81Fe
19)はその扱いやすさから,薄膜やナノ構造において多くの実験結果が報告がされている。磁壁移動メモリは強磁性細線の中に多数の磁区を形成し,各磁区の磁化方向で情報のビットを記録するメモリであり,その実現が研究されている。最後にノッチなどを加工していないパーマロイ線で細線中の磁壁の移動速度測定を紹介した。