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J-GLOBAL ID：201002281929223936   整理番号：10A0658934

光通信量子暗号としてのY-00とCPPMの特徴比較-暗号文をランダム化する暗号-

Comparing with feature of quantum stream cipher Y-00 and CPPM Cipher with randomization of chiphertext

著者 (2件)： 相馬正宜 (玉川大 学術研 量子情報科学研究セ) ,  広田修 (玉川大 学術研 量子情報科学研究セ)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 110  号： 44(ISEC2010 1-9)  ページ： 17-24  発行年： 2010年05月14日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 共通鍵暗号の情報理論的議論はShannonが1949年に公開した論文において示したフレームを基盤としている。共通鍵暗号の暗号文単独攻撃に対する情報理論的安全性にはShannon限界H(X|Y)≦H(K)があり,完全秘匿を達成するにはone time padが必要になる事が証明されている。この限界を破る暗号を研究する過程から提案された物理暗号にY-00と呼ばれる光通信量子暗号がある。このY-00プロトコルは設計パラメータを全て有限値とするため,安全性の定量的な一般理論を構築するにはまだ時間が必要であり,開発が続けられている。一方,Y-00プロトコルを一般化してパラメータの幾つかを漸近的に扱うことを許すモデルがY-00と同時に提案されている。それはCoherent Pulse Position Modulation(CPPM)方式と呼ばれる。CPPMを実際に実現することは難しいが,そのモデルによって光通信量子暗号がどのようにShannon限界を超越するかを理解することができる。したがって,本稿ではY-00とCPPMを比較しながら,特にCPPMの特徴を明確にする。(著者抄録)

シソーラス用語： 光通信 ,  *量子暗号 ,  文章 ,  秘密鍵暗号 ,  コンピュータセキュリティ ,  情報理論 ,  暗号鍵 ,  プロトコル ,  PPM【信号】 ,  限界 ,  通信路容量 ,  量子雑音 ,  擬似乱数 ,  暗号理論 ,  コヒーレント状態 ,  ユニタリー変換 ,  誤り率
準シソーラス用語： 暗号文 ,  無条件安全性 ,  ストリーム暗号 ,  Shannon限界 ,  暗号攻撃

分類 (1件)： 符号理論  (ND02030R)

引用文献 (18件)：

• SHANNON, C. E. Communication theory of secret systems. Bell System Technical Journal. 1949, 28, 656-715
• YUEN, H. P. arXiv, quant-ph/0311061v6. 2003
• HIROTA, O. Quantum stream cipher by Yuen 2000 protocol ; Design and experiment by intensity modulation scheme. Physical Review A. 2005, 72, 022335
• YUEN, H. P. Key generation : Foundation and a new quantum approach. IEEE. J. Selected topics in Quantum Electronics. 2009, 15, 6, 1630-1645
• 広田修. 光通信量子暗号Y-00による Shannon 限界超越と Holevo・相馬・広田の定理. 信学技報. 2009, ISEC2009-72, 7-14

タイトルに関連する用語 (5件)： 光通信 ,  量子暗号 ,  暗号文 ,  ランダム化 ,  暗号