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J-GLOBAL ID：201002283727192551   整理番号：10A0767363

オオカワヂシャの生態と分布の現状

著者 (1件)： 角野康郎 (神戸大)
資料名： 水草研究会誌  (Bulletin of Water Plant Society, Japan)
号： 93  ページ： 23-29  発行年： 2010年05月30日 
JST資料番号： L2453A  ISSN： 1348-4761  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 特定外来植物オオカワヂシャ(Veronica anagallis-aquatica)の原産地,来歴,生育環境,生活史,および日本における分布の現状と将来の予測について述べた。本種は,1980年以降に京阪神地方で急速に広がり,1990年代には日本国内の広範囲に広がった。主に,河川,水路および水田に生育し,工事などによる撹乱を受けやすい水際環境が好適地で,生育形に可塑性がある。生活史は2つのタイプがあり,繁殖様式も栄養繁殖と有性繁殖とがある。現在は日本全国に分布域が広がり,北限は青森県であるが,今後も北上を続ける可能性が高い。

シソーラス用語： *ゴマノハグサ科 ,  水生植物 ,  生物 ,  日本 ,  *生息場所 ,  ライフサイクル ,  生殖 ,  生態 ,  *生息分布 ,  地理的分布
準シソーラス用語： *オオカワヂシャ ,  *Veronica anagallis-aquatica ,  外来植物 ,  生活史

分類 (3件)： 植物生態学  (EE02000E) ,  植物生理学一般  (EH02010Y) ,  植物学一般  (EH01010R)

引用文献 (27件)：

• 青木雅夫, 2002. 北関東地方のオオカワヂシャ (Ve-ronica anagallis-aquatica L.) の分布について. 水草研会報 (76): 47-48.
• Boeger, M. R. T. and M. E. Poulson, 2003. Morphological adaptations and photosynthetic rates of amphibious Veronica anagallis-aquatica L.(Scrophulariaceae) under different flow regimes. Aquat. Bot.75: 123-135.
• 藤井伸二・志賀 隆・金子有子・栗林 実・野間直彦, 2009. 琵琶湖におけるミズヒマワリ (キク科) の侵入とその現状および駆除に関するノート, 水草研会誌 (89): 9-21.
• 角野康郎, 2010. 外来植物研究への期待--種生物学の課題. 種生物学会編『外来生物の生態学 進化する脅威とその対策』pp. 11-23, 文一総合出版.
• 神奈川県植物誌調査会 (編), 2001. 神奈川県植物誌2001.1580p. 神奈川県立生命の星・地球博物館.

タイトルに関連する用語 (3件)： 生態 ,  分布 ,  現状