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J-GLOBAL ID：201002283822115416   整理番号：10A0534147

有限Haldane鎖のエネルギー微細構造及びその鎖長依存性の強磁場ESRによる直接観測

著者 (2件)： 吉田誠 (神戸大 分子フォトサイエンス研究セ) ,  太田仁 (神戸大 分子フォトサイエンス研究セ)
資料名： 電子スピンサイエンス
号： 6  ページ： 65-66  発行年： 2006年03月06日 
JST資料番号： L7828A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Y₂BaNiO₅は,Ni²⁺のS=1スピンがa軸方向に整列した一次元反強磁性体であり,量子ゆらぎを示すHalden系に属する。S=1スピンが2つのS=1/2スピン系に分かれ,隣接同志で二量体一重項となり非磁性化していると考えられている。Zn,Mg等の非磁性不純物を導入すると,ランダムにNiと置換して,鎖端がS=1/2となり種々の長さのHarden鎖がESRで検出できる。パルス磁場を用い,16Tまでの磁場,Gunn発振器と後進行波管を用いて5-10GHz,40-420GHzで4.2-80Kの低温で測定を行った。Harden鎖長毎に異なるESRピークが観察され,周波数-磁場ダイヤグラムからスピン相関距離の情報が得られることを示した。

シソーラス用語： *イットリウム化合物 ,  酸化物 ,  ニッケル化合物 ,  バリウム化合物 ,  *一次元 ,  反強磁性体 ,  *Haldaneギャップ ,  *ESR【磁気共鳴】 ,  *置換型原子 ,  *磁場 ,  不純物
準シソーラス用語： *パルス磁場 ,  非磁性不純物

分類 (1件)： その他の無機化合物のEPR  (BM07023D)

引用文献 (4件)：

• M. Hagiwara, et al., Phys. Rev. Lett. 65(1990) 3181.
• M. Yoshida, et al., Phys. Rev. Lett. 95(2005) 117202
• C. D. Batista, et al., Phys. Rev. B 60(1999) R12553.
• H. Ohta, et al: J. Phys. Soc. Jpn. 72 Supplement B,(2003) 26.

タイトルに関連する用語 (6件)： エネルギー ,  微細構造 ,  鎖長依存性 ,  強磁場 ,  ESR ,  観測